Medical treatment診療内容 機器・施術から探すアートメイク
アートメイクとは
「アートメイク」という言葉を一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。アートメイクは眉やアイライン、唇などの皮膚の浅い部分である表皮に色素を注入していく施術のことを言います。タトゥー(刺青)と同じようなものと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、タトゥー(刺青)は表皮よりも深い真皮に色素を注入していくため、一度施術すると基本的には一生消えることはありません。それに対してアートメイクは表皮に色素を注入していくために、表皮のターンオーバーとともに徐々に薄くなっていきます。目安としては基本的に平均1-3年程度と言われていますが、これはかなり個人差があるため、一概には言うことができません。早い人だと1年で薄くなってしまいますが、逆に何年も濃いままの人もいます。そういった理由から、流行に合わせて色調や形を変えることができる利便性があります。3Dと呼ばれる手彫りのアートメイクと、2Dと呼ばれるマシーン彫りのアートメイクがあり、3Dと呼ばれるアートメイクは毛並みを再現した非常に繊細なアートメイクで、一見では自然な眉と区別ができないほどです。2Dはパウダー眉と言われ、パウダーをのせた眉の仕上がりになります。4Dはこの2つを合わせた技法となります。
アートメイクの持続性
前述しましたが、アートメイクはタトゥー(刺青)とは異なり、徐々に薄くなっていきます。ただ、その期間に関してはかなり個人差があるため、正確に言うことはできません。3Dや4Dと呼ばれる手彫りのアートメイクは、2Dのアートメイクよりは持続期間が短いとされてはいます。また、アートメイクは皮膚の浅い部分に色素を注入していきますので、ピーリングなどで肌のターンオーバーを早めるとアートメイクが薄くなるのも早めになる可能性があります。アートメイクの施術直後、色素の定着までにしばらく時間がかかり、ダウンタイムと呼ばれる期間があります。アートメイクは針によって皮膚に傷をつけて色素を注入していく施術になりますので、当然その傷が落ち着き、回復するまでには時間を要します。そのダウンタイムの対応によってもアートメイクの色素の定着具合は変化します。施術後はできるだけ局所は安静にし、擦るなどの刺激はできるだけ避け、ワセリンを外用して保護をします。場合によってはかさぶたができたり、痒みが生じたりします。ダウンタイム期間のケアを丁寧に行うことが、アートメイクの持続期間にも影響してきます。
当院のアートメイク
当院ではアートメイクは医師のもと、看護師が施術を行っています。2001年に厚生労働省から「針先に色素を付けて行為を行うことは医療行為である」という通達がなされました。つまり、アートメイクは医師、または看護師が医師のもとで行わなければ医師法第17条に違反する行為となります。また、その様な行為、つまりアートメイクの施術がクリニックや病院といった医療機関内で行われない場合も、同様に医師法第17条に違反する行為となるとされています。この通達がなされてからは、それまでかなり多数あったアートメイクの店舗は閉鎖となりました。この様な経緯になったのは、医師や看護師以外の施術による健康被害の報告が非常に多かったためです。そのため、その通達以降はアートメイクによる健康被害の報告は減少しています。当院では先にお話しした通り、医師のもと、しっかりとしたアーティストの方から指導、トレーニングを受けた看護師が施術を行っております。また、皮膚科専門医が診察、常駐しており、予期せぬトラブルが起きた際もすぐに対応が可能です。デザインの修正に関しても、当院にはピコ秒レーザーがありますので、アートメイクの除去やアートメイクを一旦消去しての修正なども容易に行うことができます。加えて当院では都内で多くの施術を行っているアートメイクアーティストの方と業務提携を結んでおり、定期的に当院に来て頂き、施術を行って頂いたり、当院の看護師の指導も行って頂いておりますので、常に最新の技術やデザインなどといったものも常にアップデートされています。ここまでアートメイクにも力を入れているクリニックというのは長野県内では珍しく、さらに都内のアーティストの施術までも受けられるクリニックは当院が唯一の存在かと思います。しかし残念ながら最近では、医師も常駐せず、医療機関でもないサロンなどで、違法なためアートメイクとは称さないものの、実際はアートメイクそのものの施術が行われている案件が少しずつ増えてきています。こういったサロンでの施術では、何かトラブルがあっても対応できず、デザインなどに問題があっても修正もできず、結局何かあった場合には当院などに来られるしかないようなことになってしまいます。眉やアイライン、リップなどといった部位は、顔の美しさや印象を決定づける非常に重要なパーツです。そのような重要な部位の施術をそういった違法なサロンで行うのには大きな不安が伴うかと思います。安心、安全で、そして高品質なアートメイクの施術を受けられる当院でのアートメイクの素晴らしさを多くの方に実感して頂きたいと思います。
アートメイクのキャンセル料について
現在、アートメイクの施術はアートメイクアーティストの方に出張して頂く形で行っております。そのため、ご予約の変更、キャンセルにつきましては1ヶ月前までにご連絡をお願い致します。それ以降の変更、キャンセルにつきましては料金の50%をキャンセル料として頂きます。ご留意のほど、よろしくお願い致します。
- 注意事項
施術前
- 施術1か月前より眉毛の処理はしないでください。
→毛流れを確認したいので、出来るだけ放置した状態でお越しください。 - 必要な方は眉毛を1週間前までにブリーチしてください。
- 前日はしっかりと睡眠をとって来てください。
施術当日~翌日以降
- 施術当日は普段通りのメイクをしてきてください。
- 施術後24時間は傷口を濡らさないようにしてください。
→傷口に水、化粧水、クレンジングがつかないように注意してください。眉以外のメイク落としをするときはシートタイプを使用したり、洗顔時はワセリンを多めに塗り、水などで流れないように注意して下さい。 - 施術後24時間経過後は感染予防のため眉毛を泡で優しく洗ってください。
- 施術後72時間は施術部位にワセリンを塗布してください。
→傷口が乾燥するとインクが定着した皮膚がかさぶたとして剥がれてしまい、定着が悪くなってしまいます。 - かさぶたができた場合は無理に取らないでください。
- 施術後1週間は汗をかく行為は控えてください。
→代謝が良くなる行為は定着を悪くさせてしまう可能性があります。
サウナやプール、温泉、激しい運動などは控えてください。 - 治療後に赤み、内出血、腫れや痒みが生じますが、たいていの場合数日で消失します。長くても1週間程度で消失することが多いため、お渡しする軟膏を塗ってください。
- ピーリングやビタミンA、ハイドロキノンなど肌のターンオーバーを促すスキンケア用品は施術部位には使用しないでください。
- アートメイク1週間後より眉メイクやクレンジングは使用可能です。
- 施術後1週間程度で全体的に色が薄くなる方もいます。その後1週間程度で徐々に色が戻ってくることが多いです。
- 1回目の染色では生体反応に伴い約20%程度しか定着しないと言われているため、2回目の染色までして完成する方が多いです。(肌質などにより個人差があります。)
- 施術1か月前より眉毛の処理はしないでください。
- 施術を受けられない可能性のある方
- 妊娠中、授乳中、不妊治療中の方
- 過去にアートメイクを受けてインクにアレルギー反応があった方
- 金属アレルギーの方(パッチテストが必要となる可能性があります)
- ケロイド体質の方
- 麻酔薬のアレルギーがある方
などがあります。こういった事項に当てはまる方、全てが施術できないわけではありませんので、詳しくは直接ご相談下さい。
※以下に該当する方は主治医の許可が必要となります。
・糖尿病、高血圧、心疾患、自己免疫性疾患、癌治療または治療後、抗凝固薬内服中、ステロイド剤使用中※以下の場合も施術の先延ばしを推奨します。
・大きな手術直後、ヘルペス発症中、施術部位に皮膚疾患発症中
また、これら以外でも施術が難しい場合もありますので、問診の時点で既往歴や内服中の薬を確認させて頂き、施術可能か検討致します。