Medical treatment診療内容
機器・施術から探すプロファイロ

 プロファイロは皮膚のバイオリモデリングを促す、全く新しい、次世代型のヒアルロン酸製剤です。スイスのIBSA社が開発製造した製剤で、NAHYCO®テクノロジーと呼ばれる世界特許技術により、高分子ヒアルロン酸と低分子ヒアルロン酸を熱処理することで、水素結合させたハイブリッドヒアルロン酸製剤です。従来のヒアルロン酸は、しわなどのくぼみや溝に、硬めのヒアルロン酸を注入することで膨らませて埋めていくイメージの治療でした。しかし、プロファイロはその特殊な構造を持つハイブリッドヒアルロン酸により、皮膚の深層で細胞を再構築、つまりリモデリングすることで、皮膚の土台となる細胞を生まれ変わらせ、エラスチンやコラーゲンの産生を増加させていくことで自然な形でボリュームアップを図っていきます。リフトアップ効果は直後から実感できますが、細胞のリモデリングは数週間から1ヶ月ほどかけて徐々に現れてきます。また、プロファイロはコラーゲンやエラスチンの産生を増加させるだけでなく、線維芽細胞や角化細胞、脂肪細胞なども活性化させることがわかっており、その効果によりしわの改善にとどまらず、たるみの改善や毛穴、肌のキメやツヤの改善、くすみの改善や美白効果など、非常に様々な効果をもたらすことがわかっています。まさにアンチエイジングのための製剤として非常に優れた性質を持っており、今のところこれほどあらゆる老化に効果がある製剤は他にないと言っていいと思います。注入製剤にもかかわらず、くすみの改善や美白効果まであるのは非常に驚きです。こういった様々な効果をもたらすプロファイロは、単なるくぼみや溝を埋めていく従来のヒアルロン酸とは全く異なった次元のヒアルロン酸製剤であり、単純な注入治療というよりは再生医療に近い施術と考えることができます。昨今、話題となっている多血小板血漿(PRP:Plate Rich Plasm)療法に近いものと考えられ、その様々な効果はPRP療法にも劣らないとも言われています。

 プロファイロはその特徴として、非常に高い拡散力と浸透力を持ち、注入部位から2cm四方に、また深部では真皮内に注射するにも関わらず脂肪層にまで拡散していくことがわかっています。そのため、注入部位を少なくすることができ、痛みや不快感をかなり軽減することができます。プロファイロではBAPというバイオエステティックポイントというものを設定しており、顔面や頚部のそれぞれ10か所ずつに注入するだけで、顔面や頚部全体に効果を波及させることが可能です。
 この場合、おでこや目周り、鼻などの部分には直接プロファイロを注入できないのですが、さらに効果を実感して頂くために、特殊な注射針を用いることで、顔面全体にプロファイロを注入するブースター注入が可能です。特殊なハリを用いるため、クリーム麻酔のみでほぼ無痛で施術を行うことが可能です。ブースター注入により、おでこや目周りに効果を実感できなかった方、鼻や頬部の毛穴を改善したい方、肌のキメやハリをさらに出したい方などに非常に効果的な施術方法になるかと思います。

 これだけ優れた製剤にもかかわらず、副作用もほとんどないところがプロファイロの大きな特徴です。今までのヒアルロン酸は架橋剤としてタンパク質が用いられていたため、そのタンパク質によるアレルギーなどが問題となることもしばしばでした。また、動脈の塞栓なども大きな問題となっていましたが、そういった副作用はプロファイロではほぼないと考えられています。

効果

顔面:リフトアップ、引き締め、肌のハリ・キメの改善、くすみ改善、ボトックス様の作用、ほうれい線・マリオネットライン・ゴルゴラインの改善、目のクマ改善、小じわ・中じわの改善、上まぶたの凹みの改善、ニキビ痕の改善
頚部:横じわ、たるみ、二重あご、アゴ下の細かいシワ改善、肌のハリ・キメの改善
その他、手の甲や二の腕(上腕)のたるみなどにも効果があります。

治療スケジュール

初回は1か月毎に2回の施術を行うことで効果を最大限に発揮することができます。
その後は4-6か月毎に1-2回の施術を繰り返すことで効果を維持することができます。
ブースター注入は通常のプロファイロの施術後、約1ヶ月後程度に行うことをお勧め致します。

注意事項
  • 施術直後より洗顔やメイクは可能です。ただし、注入部位は翌日まで避けて下さい。
  • 施術当日は飲酒や激しい運動などは内出血のリスクを上げてしまいますので避けて下さい。当日、入浴は避けていただきシャワーのみとしてください。
  • 内出血が起こると消えるのに2週間ほどかかります。
  • 施術後数日間は腫れや赤み、圧痛、疼痛、軽度の浮腫を伴う場合があります。やや硬めの製剤ですので注入部位の凹凸は必ず生じます。
  • 施術から10日前後は強いマッサージなどは避けて下さい。
  • 注射の痛みや不快感を軽減するためにクリーム麻酔をしてから行います。麻酔薬のアレルギーがある方は事前にお伝え下さい。
  • 他院での注入やスレッドリフト、手術などの治療歴がある場合、局所の線維化や、解剖学的な血管走行が変化している場合があり、思わぬ副反応や仕上がりの不良が生じる可能性があります。
施術を受けられない可能性のある方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 18歳未満の方
  • 施術部位に何らかの皮膚病変がある方
  • 過去にプロファイロやヒアルロン酸製剤でアレルギー症状が出たことのある方
  • 抗凝固薬(血液をサラサラにするお薬)を内服している方
  • ケロイド体質の方

などがあります。こういった事項に当てはまる方、全てが施術できないわけではありませんので、詳しくは直接ご相談下さい。また、これ以外でも施術が難しい場合もありますので、問診の時点で既往歴や内服中の薬を確認させて頂き、施術可能か検討致します。


症例