Medical treatment診療内容
症状から探すサブシジョンエボプラス

サブシジョンエボプラスとはニキビ痕の治療の一つであるサブシジョンを進化させた複合的治療で、サブシジョンと炭酸ガスレーザーによる治療、そして場合によってはジュベルックというコラーゲンブースターを同時に用いる治療です。ニキビ痕には主に赤み、色素沈着、盛り上がり、そして凹みの4種類があります。ニキビ痕の治療と言っても、その症状により治療方法も異なってきます。その中でも治療が難しいとされるのが盛り上がりと凹みの治療になり、サブシジョン療法はへこみの治療の一つになります。サブシジョンは凹みのニキビ痕の治療の一つになります。凹みにも大きく分けて3つのタイプがあり、その形状からアイスピック型、ローリング型、ボックスカー型と呼ばれています。アイスピック型はその名の通り、アイスピックを刺したかのように開口部は小さく、奥深くまで穴が開いているタイプのニキビ痕です。表皮の下にある真皮まで硬い瘢痕組織が形成されていることが多く、ニキビの強い炎症により毛包が変質して生じるのではないかと考えられています。ローリング型は開口部が広く、角がなく緩やかなクレーター状のくぼみのニキビ痕です。ニキビの炎症で真皮が筋膜に癒着してできた線維によって、皮膚が下方に引っ張られることで生じたのではないかと考えられています。最後にボックスカー型はくぼみの角が直角になっている凹型のニキビ痕です。くぼんだ皮膚の底面は平らになっています。サブシジョンはいずれのタイプにも効果を期待することができますが、あまり浅いタイプのニキビ痕やアイスピック型は効果が出にくいとも言われています。サブシジョンは単独で行うものというよりも、ピコフラクショナルやダーマペン、ポテンツァ、炭酸ガスレーザーのフラクショナル照射などといった治療と併用することで、より効果を発揮することができる治療と考えられてきましたが、それでもなかなか効果を出すことが難しい病態でした。

サブシジョンですが、皮膚の深い部分にできた硬い線維を、直接針を皮膚の表面から刺して直接ほぐすことにより、凹みを解消する治療になりますが、なかなかサブシジョン単独での効果は乏しく、試行錯誤の上、考案した治療がサブシジョンエボプラスになります。サブシジョンエボプラスはサブシジョンをより進化させた治療法で、サブシジョン単独では難しかったニキビ痕も炭酸ガスレーザーを併用することでかなり目立たなくできる方法になります。これは毛穴の治療に応用することも可能と思われます。凹みが深い場合はそこにジュベルックを注入し併用することでコラーゲンを増やし、より盛り上げることで治療効果を上げます。治療回数ですが、その症状や肌質など、かなり様々な要素が絡んできますので、一概には言えません。1回の治療で十分な効果を認める方もいますが、複数回の治療が必要になる方もいます。赤みなどのダウンタイムが比較的長い治療で、2-3週間ほどのワセリン外用~テープ貼付処置が必要になりますので、一度に広範囲を行うのは現実的ではなく、小範囲を少しずつ行っていくのがよい治療となります。


注意事項

・ 洗顔は当日から行って頂き、メイクに関しては創が上皮化し、処置が不要になるまでは施術部分のメイクは避けて下さい。
・ 施術後、創部は上皮化が完了するまで、石けん洗浄~ワセリン外用~テープ貼付を行い、必ず湿潤環境を保ってください。乾燥させてしまうと新たな凹みとなってしまう可能性があります。浸出液が多い場合はガーゼを併用した方がよいかと思います。
・ 創の上皮化後は赤みが残り、赤みは体質にもよりますが1-6ヶ月ほど続きます。
・ 施術当日は飲酒や激しい運動などは内出血のリスクを上げてしまいますので避けて下さい。基本的に広範囲の治療は推奨できませんが、もし広範囲で行う場合、広範囲の施術後は当日、入浴は避けていただきシャワーのみとしてください。
・ 内出血が起こると消えるのに2-3週間ほどかかります。
・ 施術後、腫れや赤み、圧痛、疼痛を伴う場合があります。
・ 麻酔薬のアレルギーがある方は事前にお伝え下さい。
・ 施術前後、施術蕪茯の日焼けは必ず避けて下さい。


施術を受けられない可能性のある方

・ 妊娠中の方
・ 施術部位に何らかの皮膚病変がある方
・ 抗凝固薬(血液をサラサラにするお薬)を内服している方
・ 光線過敏の方、もしくは光線過敏を誘発する薬剤やサプリメントなどを使用中の方
・ ケロイド体質の方
・ 膠原病などの自己免疫疾患の既往がある方、もしくは現在治療中の方

などがあります。こういった事項に当てはまる方、全てが施術できないわけではありませんので、詳しくは直接ご相談下さい。また、これ以外でも施術が難しい場合もありますので、問診の時点で既往歴や内服中の薬を確認させて頂き、施術可能か検討致します。

ただし、著明な効果、確実な効果を保証した治療ではなく、効果には非常に個人差があることをご理解下さい。