Medical treatment診療内容 機器・施術から探すトラネックスピール
トラネックスピールは美白有効成分として代表的なトラネキサム酸やビタミンCと、お肌のトータルケアとして非常に効果的なビタミンA誘導体であるレチノールを組み合わせた、2ステップ型のピーリング剤です。液剤とクリームの組み合わせで、液剤である「ステップ1」では穏やかなピーリング作用で有効成分を効率よく浸透させ吸収を高め、「ステップ2」のクリーム製剤で2種類のレチノイドを継続的に放出します。
皮膚のターンオーバーは通常約30-45日と言われていますが、トラネックスピールの施術によりそれを7日間に大幅に凝縮することで肌再生を急速に促します。つまりレチノールのパルス療法(大量療法)と言える治療法で、ホームケアではとても実現できない量でのレチノールを一度に導入することができます。ホームケアでレチノイド(ビタミンA)配合のスキンケアを行っている方は、トラネックスピールを併用することで、それぞれのレチノイドの効果を高めることができます。レチノイドは肌のトータルケアとして非常に重要な存在ですが、トラネックスピールは作用スピードの異なる2種類のレチノイドを含んでいるため、長い期間肌に働きかけ、作用を持続することができます。トラネックスピールは2ステップ型のピーリング剤で、浸透性を高めた製剤のため、トラネキサム酸やビタミンCといった美白有効成分も深部にしっかり届けることができ、肝斑や色素沈着などの症状も効率的に改善することが可能です。
トラネックスピールは施術後、薬剤を塗った状態で帰宅して頂きます。施術直後はテカリなどが強いですが、15分ほどで乾燥してくると徐々に落ち着き、日焼け止めを外用して頂きご帰宅して頂きます。施術2-6時間後、通常1回目は6時間後に自宅で洗い流していただき、通常のお肌のお手入れをして頂きます。塗布している時間によりダウンタイムと効果が異なりますので、相談して決めさせて頂きます。2回目以降は1回目のダウンタイムの様子などから8-10時間程度まで塗布時間を延ばします。
施術後3-4日目より死滅した古い皮膚が剥がれ落ち、平均7日間でほとんどの皮膚が新しい皮膚に置き換わります。その他にはいわゆるビタミンA反応としての赤みや乾燥、突っ張り感、痒み、むくみ等を感じることがあります(個人差があります)。
トラネックスピールは単独でのピーリング治療でも効果は実感できますが、ダーマペンと併せて行うことでさらに薬剤の浸透性を高めることができ、ダーマペンによる創傷治癒効果と相まって、様々な症状に非常に高い効果を発揮することが可能です。
効果
肌の弾力・ハリ・キメ・ツヤの改善、シミやくすみ、肝斑の改善、小じわの改善、毛穴の開きや黒ずみの改善、ニキビ・ニキビ痕の改善、皮脂分泌の抑制、肌質改善
治療スケジュール
- 4週間おきに、4-6回程度の施術が推奨されています。
- 施術期間中、施術後はレチノールを用いたホームケアを継続することが強く推奨されます。(皮むけしている間は除く)
- 注意事項
- 施術を行い、洗顔後からはメイクも可能です。ただし、皮むけが起こっている間は化粧のノリが悪くなります。
- 個人差がありますが、1-3日後から赤みや痛み、痒みといったビタミンA反応が、3日目前後から皮むけが起きて7日ほど続きます。無理に剥がしたりしないでください。それにあわせて外出予定等の調整もお願い致します。
- 日常的に紫外線対策をしっかり行ってください。
- 施術後1週間程度は保湿をしっかり行ってください。
- ピーリング作用のあるものやアルコールの入ったスキンケア用品は施術後1週間程度、使用を控えて下さい。ハイドロキノンやレチノール製品、ディフェリンゲルやベピオゲル、エピデュオゲルなどのニキビの治療薬を施術後に使用する場合も、施術から1週間程度経過してから再開して下さい。
- 施術を受けられない可能性のある方
- 妊娠中・授乳中の方
- 施術部位に何らかの皮膚病変がある方
- 過去にトラネキサム酸やレチノールでアレルギー症状が出たことのある方
- 日焼け直後の皮膚、これから日焼けをする予定がある方
- レーザー、ケミカルピーリング、トレチノイン・ハイドロキノン療法などの施術を1か月以内に受けた方
などがあります。こういった事項に当てはまる方、全てが施術できないわけではありませんので、詳しくは直接ご相談下さい。また、これ以外でも施術が難しい場合もありますので、問診の時点で既往歴や内服中の薬を確認させて頂き、施術可能か検討致します。